地球環境の保全は、企業が果たすべき重要な責任のひとつです。
チカモチ純薬では、再生可能エネルギーの活用やCO₂排出量削減、化学物質の再資源化などを通じて、
環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

環境方針

■ 基本理念

皆様方とのふれあいを大切にし、環境と人間に優しい皆様方に評価される会社になりたいと願っております。

■ 行動方針

  1. 1. 環境保全は経営の重要課題

    地球環境保全・改善のため、法規の要求事項・著しい環境側面・利害関係者の意見に基づき、環境保全は経営の重要課題として捉え、継続的な改善と汚染の予防に努めます。

  2. 2. 法規制の遵守

    環境に係わる法規制および協定基準を守り、継続的に環境保全に努めます。

  3. 3. 環境教育の充実と環境意識の向上

    社員の環境教育に努め、環境意識の向上に努める。
    事故等の緊急時において地域社会に迷惑をかけないよう、緊急時想定訓練に努めます。

  4. 4. 地域との協調連帯

    自然豊な京丹波町『わらび地区』に工場が立地していることを十分認識し、地区との協調と当工場周辺の美化に努めます。

制定日 2005年11月1日
改訂日 2015年11月1日
チカモチ純薬株式会社
代表取締役社長 古川 博彦

CO₂排出量削減活動

チカモチ純薬では、地球温暖化防止と持続可能な社会の実現に向けて、CO₂排出量の削減に積極的に取り組んでいます。京都工場では、創立55周年を記念して新設した「近持記念管理棟」に約16kW、さらに2023年12月に完成した検査棟に約7kWの太陽光発電設備を設置し、年間合計で約25,000kWhの発電を実現しています。これにより、原油換算で約6,000L、CO₂換算で約14,000kgの削減効果が見込まれます。さらに、EV車の導入や、工場屋根・壁への断熱塗装、照明のLED化、搬送機器と動線の見直しなど、エネルギー効率を高める多面的な施策を実施しています。これらの取り組みにより、パリ協定で定めた2030年CO₂削減目標に対して、すでに従業員数に基づく試算で約70%分を単独で達成しており、今後も継続的な改善と省エネ技術の導入を進めてまいります。

リサイクル事業への取り組み

限りある天然資源の有効活用と廃棄物削減の観点から、チカモチ純薬では化学物質の再利用を軸としたリサイクル事業を積極的に推進しています。特に、将来的な需要が見込まれるシンチレータ化合物をはじめ、各種元素化合物の再資源化に取り組み、従来は産業廃棄物として処理されていた物質を、価値ある有価物として再利用できる体制を構築しています。この取り組みは、顧客が有償で廃棄していた化学物質を当社が再生することで、環境負荷の低減と資源の循環利用を同時に実現するものです。また、この事業は「買い手よし・売り手よし・世間よし」という近江商人の“三方よし”の精神にも通じており、京都府の「元気印中小企業」の認定など、外部評価もいただいています。今後も、より高度なリサイクル技術の開発と普及を通じて、持続可能なものづくりに貢献してまいります。